「五木 寛之」
(いつき ひろゆき/ 1932年9月30日 - )
<五木寛之のプロフィール> |
(いつき ひろゆき/ 1932年9月30日 - )
<五木寛之のプロフィール> |
味わう、ということは、
どんなささやかなことでも、
宝石に変えてしまう不思議な体験です。
私たちは、よろこびをもって生きたい。
それを待っているだけではなく、
自分からさがし出すことに慣れなければならない。
どんなにつまらないことであってもいい、
それをきょう一日の収穫として大事にしたい。
<よろこび上手>こそ、
苦しい世に生きていく知恵なのだ、
とぼくは自分の体験から思うのです。
世の中に、
自分で試してみないでわかることなんか、
ひとつも無い。
人生の目的は、
「自分の人生の目的」を探すことである。
一日に一回、
どんなことがあってもよろこぶ。
そう決心しました。
私たちは、まず、
自己を肯定するところから
出発したほうがいいようです。
自己を肯定し、自己を認めてやり、
自己をはげまし、よろこばせること。
それが必要ではないか。
大事なことは何か。
なにごとによらず、
一つずつの行為を十分にあじわいながら、
その一瞬を大切に過ごすこと。
それがいま、
特に大切に思われてならないことなのです。
人間は誰でも
自分がいちばん大切なのです。
そして、そのことを
ほんとうに自覚した人間だけが、
自然なかたちで他人を大切に思うことができる。
人間これという一つに打ちこんだら、
驚くほどのことができる。
楽しいことは長続きする。
好きなことは長続きする。
気持ちのいいことは長続きする。
そうでないことは、
どんなに強制されても結局は続かない。