「貝原 益軒」
(かいばら えきけん / 1630 - 1714 )
江戸時代の本草学者(医薬に関する学問)&儒学者。筑前国(現在の福岡県)福岡藩士として朱子学の講義、佐賀藩との境界問題、「筑前国続風土記」の編纂などを行った人物。また、著書も多く、本草書の「大和本草」「菜譜」「花譜」、教育書の「養生訓」「和俗童子訓」「五常訓」、思想書の「大擬録」、紀行文の「和州巡覧記」などが代表作として知られています。 (参考文献:ウィキペディア+楽天ブックス)※本草学…主に中国で発達した |
朝早く起きるは、
家の栄えるしるしなり。
遅く起きるは、
家の衰える基なり。
人に礼法があれば、
それは川に堤防があるようなものだ。
堤防さえあればたいてい氾濫の害はなく、
人に礼法あれば悪事は生じない。
命の長短は身体の強弱よりも、
つつしみを持って生きるか、
欲望のままに生きるかによる所が大きい。
知っていてもそれを行動に移さないのであれば、
知らない者となんらかわりは無い。
養生の要は、
自ら欺くことをいましめて、
よく忍にあり。
言語をつつしんで、
無用の言葉をはぶき、
言葉数を少なくしなさい。
喋れば喋るほど、
気を減らし、また気が高ぶる。
大きく元気を損なってしまう。
言語をつつしむ事も
徳を養い、身を養う道である。
志を立てることは大にして高くすべし。
小にして低ければ、小成に安んじて成就しがたし。
天下第一等の人とならんと平生志すべし。
善人にまじわれば、その善を見ならい、
善言を聞き、わがあやまりを聞きて、益多し。
悪友にまじわれば、はやく悪にうつりやすし。
必ず友をえらびて、
かりそめにも悪友に交わるべからず。
自分が幸せか不幸せかは、
天命に任せなさい。
人のせいなどにするものではありません。
自ら楽しみ、
人を楽しませてこそ、
人として生まれた甲斐がある。