「新渡戸 稲造(にとべ いなぞう)」(1862-1933)
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「新渡戸 稲造」「武士道」の著者として知られる岩手県出身の教育者&農学者。国際連盟事務次長や東京女子大学学長、東京帝国大学農学部教授などを歴任した人物であり、日本銀行券のD五千円札の肖像として描かれたことでも有名。 主な著書に「Bushido: The Soul of Japan」「ABC引き日本辞典」「農業本論」などがある。(参考文献:ウィキペディア+楽天ブックス) |
いかに苦しいことがあっても、
ヤケになるのは短慮の極みである。
逆境にある人は常に、
「もう少しだ」と言って進むといい。
やがて必ず前途に光がさしてくる。
勇気がある人というのは、
心の落着きが姿にあらわれているものです。
武士道は知識を重んじるものではない。
重んずるものは行動である。
世の中には、
譲っても差し支えないことが多い。
信実と誠実となくしては、
礼儀は茶番であり芝居である。
人間は、それぞれ考え方や、
ものの見方が違うのが当然である。
その違いを認め合い、
受け入れられる広い心を持つことが大切である。
真の学問は筆記できるものではない。
真の学問は行と行との間にある。
人は誰しもいったん安定した世界に身を置くと、
精神もそれにならって俗化し、
理想を忘れてだんだん怠惰になっていくようだ。
青春時代に描いた夢や理想とは、
かけはなれた生活をしながらも、
自分を磨こうという気持ちすら忘れ、
そのぬるま湯の心地よさにいつしか慣れて、
満足に本も読まず、
堕落した生活を送るようになっていくのである。
いわゆる十分に力を出す者に限って、
おのれに十二分の力があり、
十二分の力を出した者が、
おのれに十五分の力があることがわかってくる。
自分の現在の義務を、
完全に尽くす者が一番偉いと思う。
そして、自分の現在の義務は何であるかを、
はっきり認め得る人は、
人生の義務と目的とを理解する道に、
進むのであろうと思う。
何事であれ、
もし何かをしようとすれば、
それを為すための最善の方法とは、
もっとも無駄がなく、
もっとも優美なやり方になるであろう。