「西郷 隆盛」
(さいごう たかもり / 1828 - 1877 )
「西郷隆盛」は、大久保利通、木戸孝允(桂小五郎)と並び「維新の三傑」と称される、主に幕末に活躍した薩摩藩の武士、政治家。その人物的な魅力から多くの人々に慕われた事で知られる人物であり、主な功績に薩長同盟の成立や王政復古の成功、戊辰戦争の主導、江戸無血開城などが挙げられる。また、西郷隆盛の生涯を描いた小説としては「翔ぶが如く」(著:司馬遼太郎)が特に有名です。(参考文献:ウィキペディア+楽天ブックス) |
人間がその知恵を働かせるということは、
国家や社会のためである。
だがそこには人間としての
「道」がなければならない。
電信を設け、鉄道を敷き、
蒸気仕掛けの機械を造る。
こういうことは、たしかに耳目を驚かせる。
しかし、なぜ電信や鉄道がなくてはならないのか、
といった必要の根本を見極めておかなければ、
いたずらに開発のための開発に
追い込まわされることになる。
まして、みだりに外国の盛大を羨んで、
利害損得を論じ、
家屋の構造から玩具にいたるまで、
いちいち外国の真似をして、
贅沢の風潮を生じさせ、財産を浪費すれば、
国力は疲弊してしまう。
それのみならず、人の心も軽薄に流れ、
結局は日本そのものが滅んでしまうだろう。
人を相手にせず、天を相手にして、
おのれを尽くして人を咎めず、
我が誠の足らざるを尋ぬべし。
急速は事を破り、
寧耐は事を成す。
己を利するは私、民を利するは公、
公なる者は栄えて、私なる者は亡ぶ。
人は、己に克つを以って成り、
己を愛するを以って敗るる。
命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人は、
始末に困るものなり。
この始末に困る人ならでは、
艱難をともにして国家の大業は成し得られぬなり。