「やなせたかし」
(1919年2月6日 - )
<やなせたかしのプロフィール> |
(1919年2月6日 - )
<やなせたかしのプロフィール> |
絶望の隣は
希望です!
戦場では常に一人。
持つのは武器ではなく、
愛と勇気だけを持って戦う。
ぼくらはみんな、
いきている。
いきているから、
うたうんだ。
ぼくらはみんな、
いきている。
いきているから、
かなしいんだ。
何のために生まれ、
何をして生きる。
わからないまま終わる、
そんなのは嫌だ。
何が君の幸せ?
何をして喜ぶ?
わからないまま終わる、
そんなのは嫌だ。
幸福とは何か?
この命題に対しては
いくつかの答えがあります。
たとえばそれは健康であり、
たとえばそれは成功であり、
あるいは草むらの上を
はだしで歩くことといった
ふつうなごく素朴なよろこびも
また幸福です。
でも、その最大のものは、
やはり「めぐりあい」、
人と人との出会いです。
ぼくの創作のやり方はたったひとつ。
キャラクターが頭の中に
浮かんでで動きだした時にはじまる。
キャラクターが動き出せば
ストーリーは自然にできあがる。
(子供は)僕のことはもちろん
アンデルセンすら知らない。
アニメが20年以上続いて
多くの世代に浸透してきたけど、
彼らにそんな事情は通用しないから。
ずっと、無名の新人作家として
読者と戦い続けているようなものですよ。
なんのために生まれて、
なにをして生きるのか。
これは、ぼくの
人生のテーマソングでもあります。
ぼくはみんなが楽しんで
喜んでくれるのが一番嬉しい。
でもすぐにそれが
分かったわけではないんだよね。
心と心がふれあって、
なんにもいわずにわかること、
ただそれだけのよろこびが、
人生至上の幸福さ。
自分はまったく傷つかないままで、
正義を行うことは非常に難しい。
メッセージが必要なんです。
面白くすることばかり考えていると、
肝心なものが抜けてしまいます。
ただおもしろいというだけでは
いい作品とはいえません。
芸術映画でなくても、
見る人の心に残るメッセージは必要不可欠、
それが僕の作品を作る上での信念なんです。
アンパンマンは“世界最弱”のヒーロー。
ちょっと汚れたり、雨にぬれただけでも、
ジャムおじさんに助けを求める。
でも、いざというときには、
自分の顔をちぎって食べてもらう。
そして戦います。
生きていることが大切なんです。
今日まで生きてこられたなら、
少しくらいつらくても明日もまた生きられる。
そうやっているうちに
次が開けてくるのです。
今の日本も昔の日本も同じ。
絶えず激動しているんだ。
世の中というのは、決して静かにならない。
その中で、我々は日々、
生きていくわけです。
一寸先はなんだかわからないけれど、
生きていくのが我々です。
それが人生なんです。
一瞬を一生懸命生きるということと、
目の前にいる人を喜ばせる。
毎日、それをやっていきます。
それしかありませんね。
きっと、これからも。